【開催報告】福井ビズカフェ「ブランディングcafe」を開催しました!

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 今回のセミナーは、とにかく誠実に正直に受講者と対話しようという、ゲスト講師お2人の思いがつまった内容でした。楽しいトークセッションというよりはむしろ、「本音の語り場」だったのではないでしょうか。
 こんにちは。福井県の起業家向け相談窓口や起業セミナーを企画・運営している「ふくい創業者育成プロジェクト」事務局の岡田です。 

楽しいトークセッションというよりはむしろ、本音の語り場

 デザイナーの景山直恵さん、新山直広さんをゲスト講師にお招きし、2016年12月15日に開催いたしました、福井ビズカフェ「ブランディングcafe」。

※セミナーの詳細はこちらをご覧ください
福井ビズカフェ「ブランディングcafe」(2016年12月15日開催)
https://www.s-project.biz/seminar/2016-12-15
https://www.s-project.biz/staff-blog/2016-11-30-3

 前半は景山さん新山さんそれぞれの起業ストーリーを語っていただいた後、後半はお2人が受講者からの質問にざっくばらんに答えるといった内容の2時間でした。

 今回は、受講された方それぞれに、いろんな感情がわいたセミナーだったのではないでしょうか。
 ビジネスのヒントがたくさん手に入った方もいれば、「ブランディングって・・?」とモヤモヤ感が増した方もいたり、やる気がぐーーんとわいた方もいれば、じゃあ自分はこれからどうしたらいいんだろうと迷いが深くなった方もいて、景山さんは「デザインに正解なんかないんです」とおっしゃっていましたが、今回のセミナーを受講してわいてくる感情にも正解はないんだと、アンケートを拝読して深く思いました。

※アンケート結果抜粋
●仕事する上でヒントになりました。
●2人のぶっちゃけ本音トークが面白かった。
●ブランディングとは、というところをもっと教えてほしかった。
●やりたい仕事と収入の関係のこと等、個人的な話がおもしろかった。
●相談をするための整理をしなくてはと思った。
●ブランディングの大切さがじわじわわかりました。
●今後の起業への取り組みの参考になった。
●正直よくわからないところがあった。
●とてもわかりやすく面白い内容でした!
●お2人の話をずっと聞きたかったのでよかった。
●事例をもっと紹介してほしかった。
●ご自身の創業のお話など具体的でわかりやすかった。

 ただ、そこに事実として在るのは、景山さんと新山さんのお2人が「ホントのところ」をひたすら真摯に語ってくださったということ。
 表面をなぜるような優しい言葉を連ねるだけでなく、さらに深く掘り下げて、「ブランディングできたからといって儲かるとはかぎらない」「ブランディングを本気でやるなら、自分ですべてを完結させることはできないし、(デザイナーなどの)専門家や客観的な第三者に相談する必要がある。」など、とにかく誠実に正直に、受講者と対話していこうというお2人の思いがつまった2時間だったと思います。
 そういった意味では、今回のセミナーは、楽しいトークセッションというよりはむしろ、本音の語り場でした。

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景山さんが語る「ブランディング」とは

 ブランディングとは、というところを補足する意味で、打ち合わせ時に景山さんが語っていた内容をご紹介したいと思います。
 景山さんは、「同じデザイナーも、それぞれ自分が思うブランディングの定義は違うんですよ。」と前置きした上で、以下のように語っていらっしゃいました。

(景山さん)
 たとえばね、キラキラしたもの、くすぶっているもの、薄っぺらいもの、厚いもの、重いもの、軽いもの、とにかく自分や自分の商品がもっている全部をかき集めるんです。実は、その行程が一番大事!

 「これ、キラキラしているけど、あっちももっているね。」「これは、磨けば実はあっちよりも輝くね。」「これは、キラキラしているけど、実は壊れやすいね。」と、集めたものを自分で選んでいく作業が、マーケティング。「これ、私にはキラキラして見えるけど、自分じゃない○○で見たときどうかな。」と、客観的な視点を持ち込んで見てみる作業が、ターゲット設定。「それじゃあ、これがキラキラしていることをどうやって相手に伝えようかな。」と考える作業が、コンセプトづくり

 そして、最終的に「これ(あなたの商品)じゃないとだめだよね。」「ここで(あなたから)買うなら安心だよね。」と言われるようになるのが、ブランディングなんです。 
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 とにかく書き出して、見つけ出していく。その作業をひたすら続けたその先に、いつの間にかできているのがブランディング。「失敗しながら繰り返していけばよくて、あきらめたりほったらかしがよくないんです。」と景山さんは語っていらっしゃいました。

あなたの当たり前は、超原石かもしれない

 ただ、自分で自分や自分の商品の魅力を見つけ出すのというのは、思っているより難しい作業です。自分にとっては当たり前な「くすんだ石ころ」にしか見えないものが、他者からみると「宝物の原石」だったりするわけです。
 今回のセミナーでさらに学んだことは、自分や自分の商品のキラキラを見つけ出す作業を全て自分で完結させるのは難しくて、客観的な他者目線を取り入れてブラッシュアップしていく必要があるということ。それは、身内や仲の良い友人といった感性の近い存在や遠慮の入る関係性ではなく、客観性が確保された(デザイナーさんのような)第三者の存在が必須なんだということでした。

 新山さんは「あなたやあなたの商品のブランディングを考えるのは、あくまであなた自身。デザイナーさんに丸投げすればいつの間にか出来上がるものではないんですよ。」とおっしゃっていましたが、そういった意味では、「私や私の商品にはこんな特徴や良さがあります。他者から見てどうですか。」という主体的な視点からのインタビュー力が持てることが、きっと大切なんですね。
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ご参加いただいた皆様、ありがとうございました

 実際創業し、事業を軌道にのせるまでには、並々ならぬ覚悟が必要です。自分や自分の商品も磨き続けていく必要があります。「ブランディング、誰でもできますよ。」というところから、「とはいえ、現実は厳しいですよ。」というところに一歩踏み込んで、自身の実体験やリアルなエピソードをたくさん散りばめて紹介してくださった、今回の福井ビズカフェ「ブランディングcafe」。貴重なお話ばかりでしたね。
 お忙しい中会場にお運びいただいた皆様には、ここで改めまして御礼申し上げます。ありがとうございました。

◆今日のつぶやき◆
 セミナーの内容メモを、同僚の佐藤さんがブログ(佐藤さんのプライベートの個人ブログ)に上手にまとめてくださいました。
※だいきっちゃんの日記▶▶▶http://daikichi.hatenablog.com/entry/2016/12/16/000000
 佐藤さん、ありがとうございましたー!ちなみに、佐藤さんのブログの、プロフィールの似顔絵は激似です(笑)(岡田留理)
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岡田 留理(おかだ るり)

公益財団法人ふくい産業支援センター職員。特定社会保険労務士。 開業社労士時代は、中小企業の顧問、労働局の総合労働相談員、人材育成コンサルタントを経験。2015年にふくい産業支援センターに入職した。 2015年よりふくい創業者育成プロジェクト(現ふくいベンチャー創出プロジェクト)を担当。2017年に「福井ベンチャーピッチ」を立ち上げ、県内ベンチャー企業の登竜門となるピッチイベントへと成長させる。2018年、近畿経済産業局が取りまとめる関西企業フロントラインにて、関西における「中小企業の頼りになる支援人材」として紹介された。 ★President Onlineに寄稿した記事→http://urx2.nu/pVYq

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