今回のブログは、先日に書いた、「STARTUP 優れた起業家は、何を考えどう行動したか」を読んでのご紹介記事の別バージョンです。
ある方におススメ本としてご紹介する目的で、個人的に書いた書評が好評だったので、ネタバレ的な要素は省いて、別バージョンとしてブログにまとめ直してみました。こちらもご参考にしていただけたら幸いです。
「STARTUP 優れた起業家は、何を考えどう行動したか」の概要
「STARTUP 優れた起業家は何を考え、どう行動したか」は、17 人の起業家へのインタビューから作成した26の事例が収録されています。
体系化された知識と、それに対応する起業家の事例の往復によって、起業の定石を浮き彫りにする一冊です。
章立てがわかりやすいのも特徴のひとつです。
アイディア(第1章)・チームづくり(第2章)・プロダクト(第3章)・ユーザー獲得(第4章)・資金調達(第5章)・起業とは(6章)と、起業のストーリーに沿って順序よく章立てられているので、初心者でも取っ付きやすい内容になっています。
また、本書は 500 ページとボリュームがありますが、非常に読みやすいです。すでに起業している方など、一定の知識をお持ちの方なら、週末を利用して一気に読み進めることが可能だと思います。難しい専門用語はほとんど用いられておらず、わかりやすい言葉で淡々と知識と事例が綴られているので、勉強している感覚が不思議とわきません。
そういった意味では、起業に興味のある方から、上場を目指しているベンチャー経営者まで、幅広い層の方に「起業のバイブル本」として長く愛される一冊になるのではないかと予想します。
ご参考(目次)
第1章 アイディアを見つける
※先輩起業家の事業アイディアにたどり着くまでのプロセスの事例 5社
第2章 最初の仲間を集める
※先輩起業家の思考と行動から学ぶ、チームづくりのプロセスの事例 5社
第3章 プロダクトを作り、ユーザー検証する
※MVP を設計する際のコツ、ユーザー検証の進め方などの先輩起業家の事例 5社
第4章 ユーザーを獲得する
※最後まであきらめずユーザー獲得の定石を実践する先輩起業家の事例 6社
第5章 資金を調達する
※資金調達のために先輩起業家は何を実行したのかの事例 4社
第6章 起業するということ
福井ベンチャー塾での学びがそのまま文字に!
余談になりますが、私がこの本を読んで真っ先に感じたことは、「福井ベンチャー塾での学びがそのまま文字になっている!」という驚きでした。
当センターでは、2017年にマザーズ上場を果たしたユニフォームネクスト株式会社の横井社長を塾長に招き、「福井ベンチャー塾」という経営塾を2か月に一度のペースで開催しているのですが、この本に書かれている起業家の事例と体系化された知識の往復は、まさに福井ベンチャー塾での横井塾長と塾生のやり取りそのものだと思いました。
そう考えると、本書のタイトル通り、「優れた起業家は何を考え、どう行動したか」から起業の定石をひも解いたのだな、素晴らしいなと感動した次第で、私がこの本を激推しする理由はここにあります。
さいごに
同じテーマでブログを2つも書いて本当にしつこくて申し訳ないのですが(笑)、そのくらいこの本は、起業家の方にぜひとも読んで欲しいと思う一冊です。
そして、もし可能なら、本を読んだ後はぜひ、プロジェクトのチームメンバーと読書会みたいなものをすることをおススメします。(読書会といっても、言いたいことを言い合うだけのざっくばらんな感じのイメージです)
「何が重要だと感じたか」とか「そこを今後の事業にどうやって生かすといいと思うか」などを、具体的に話してみると、ふだんはなかなかわからなかったお互いの”想い”の部分が見えてくることもあって、それがまた刺激になると思います。まさに「二度おいしい」ですよね!
読後はぜひ、身近な人と感想を言い合ってみてください!
STARTUP 優れた起業家は、何を考えどう行動したか
著者:堀新一郎・琴坂将広・井上大智
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